スパイス

クローブ(丁字)

インドネシアのモルッカ諸島が原産。
フトモモ科の常緑樹で、開花直前のツボミをガクと共につみ取って乾燥させたものが
スパイスとして使われます。


クミン

セリ科の植物で、地中海沿岸やエジプトが原産地。
カレーパウダーの主要な成分です。


シナモン

シナモンは、世界でももっとも古くから知られているスパイスのひとつで、ほのかな甘い香りと、種類にもよりますがかすかに感じる辛味が特徴のスパイスです。


にんにく

にんにくには糖質やビタミンB1、ミネラルなどが豊富に含まれています。
食品中最もガン予防効果も高く、冷え性や疲労回復にも最適といわれています。


花椒(ホワジャオ)

日本の山椒とは別種のカホクザンショウの果実の皮。
中華料理(特に四川料理)によく使われます。

乾燥させた実の粉末を煮込み料理、炒め物、麻婆豆腐などの仕上げに加えると、
独特の香りとピリッとした風味が楽しめます。


五香粉(ごこうふん、ウーシャンフェン)

中国の代表的な混合香辛料。

「桂皮(シナモン)」「陳皮」「丁香(クローブ)」をベースに、他の2種類を加え、計5種類のスパイスが使用されている複合香辛料です。

ただし、五香とは「数種類の」と言う意味で、5種類と指定されているわけではありません。


八角

中国料理で使われる八角状の星形をしているスパイスです。

中国南部原産のトウシキミという木の実を乾燥させたもので、
その香りや形状からスターアニスとも呼ばれています。

八角は豚肉や鶏肉を使った料理によく使われます。
肉類のにおい消しの役目もしますが、
香りが強いので使いすぎには注意。
家庭で料理する分量だと、星型の小さい1~2片で十分な場合が多いです。

他のスパイスと混ぜ合わせて中華スパイスの「五香粉」として使われます。

薬用にも使われ、胃腸の働きを活発にし、
新陳代謝を高める効果があると言われています。

ローレル(Laurel)/ベイリーフ/ローレル

和名: ゲッケイジュ(月桂樹)

月桂樹の葉を乾燥させたもので、ローレル、ベイリーフとも呼ばれている。
さわやかな香りとほのかな苦味があって、煮込み料理やだし汁の香りづけに欠かせないハーブです。
ブーケガルニとしても使われます。
またピクルスに加えるピクルス液にも使われます。

防腐作用や消化促進作用などがあります。


マージョラム  Marjoram

和名: マヨラナ

原産地は地中海沿岸、シソ科ハナハッカ属の多年草。

甘くスパイシーな芳香とほろ苦さをもつ香草で、地中海沿岸の料理によく使われる。
生葉のまま、あるいは乾燥させたものを用います。

煮込み料理やソーセージの香りづけ、レバーの臭み消し、スープ、ソースなどの風味づけ、チーズ料理の仕上げなどに使われます。


バニラ  Vanilla

原産は、中米・西インド諸島で、ラン科バニラ属の多年草。

バニラビーンズは独特の甘い香りがあり、高価です。
種子が香料の原料となりますが、収穫した豆(種子鞘)には香りはなく、これを発酵・乾燥を繰り返すキュアリングを行う事によって初めて独特の甘い香りがするようになります。非常に微細な黒色の種子が無数に鞘の中に含まれています


ナツメグ  Nutmegn

和名: 肉荳(にくずく)

ニクズク科の常緑高木で、その種子から作られる香辛料のこと。
果実は成熟すると果皮が割れ、網目状の赤い仮種皮につつまれた暗褐色の種子が現れます。
この仮種皮を乾燥させたものは、メースという香辛料になります。

甘くて刺激的な香りが特徴です。
ハンバーグやミートローフなどの挽き肉料理や、魚料理の臭みを消すためによく利用されます。

また、熱を加えると甘い香りが増すため、クッキーやケーキなどの焼き菓子にも用いられます。

唐辛子(トウガラシ)

メキシコが原産のナス科トウガラシ属の一年草で、果実をそのまま、あるいは加工して香辛料として使います。
果実は緑のままでも食べることが出来、一般に緑色のものは青唐辛子、熟した赤いものは赤唐辛子と呼ばれます。
料理に辛みと風味をつけるために使われます。

ビタミンAとビタミンCが豊富なことから、夏ばての防止に効果が高く、また殺菌作用があり食中毒を防ぐとも言われるので、特に暑い地域で多く使われています。


タラゴン(エストラゴン)  Tarragon

原産地は東ヨーロッパや西アジアで、キク科ヨモギ属の多年草。

タラゴンを大きく分けるとフレンチタラゴンとロシアンタラゴンの2種類があり、一般的にタラゴンというと、フレンチタラゴンのことを指します。
栽培はロシアンタラゴンの方が簡単ですが、料理にはあまり向きません。

フレンチタラゴンは風味が繊細で、ミネラルやビタミンが豊富であり、食欲を増進させ、消化を促する働きなどもあります。


ターメリック  Turmeric

和名: ウコン

ターメリックは、インド等アジア各地で栽培されて、日本では古くは染料として使われていました。現在では健康食品として、ウコンの名前で有名になっています。

地下の肥大した根茎を水洗して皮を剥き、5~6時間煮た後2週間ほど天日で十分乾燥させて細かく砕きいて使用します。
カレーなどのミックススパイス、ピクルスマスタード、パエリア、たくあんなどの着色に使われています。
インドネシアでは、生の薬を魚料理の香味づけなどに用いることもあります。


生姜(しょうが)・ジンジャー Ginger

和名:生姜(ショウガ)

ショウガ科の多年草で熱帯アジア原産。根茎(肥大した地下茎)を香辛料、生薬として用います。

香辛料としての使われ方が多く、すりおろして醤油と合わせて生姜醤油として使ったり、すりおろしや千切り・みじん切りにしたものをを料理に添えて使います。
魚や肉料理の臭い消しとしても多用され、煮物・炒め物・スープなどに利用されます。


サフラン  Saffron

和名: 番紅花・蕃紅花(ばんこうか)

サフランの利用される部分は、花のめしべを低温で乾燥させたもの。
紀元前からヨーロッパで香料・染料として利用されてきましたが、1輪の花にめしべは3本しかないので、昔から現在に至るまで、大変貴重で最も高価な香辛料となっています。
古代ギリシアではサフランの黄色が珍重され、王族だけが使う事を許されるというロイヤルカラーになっていた時代もありました。


コリアンダー  Coriander

和名: コエンドロ
中国では香菜(シャンツァイ)、タイではパクチー、ベトナムではザウムイ(rau mui)、スペイン語ではシラントロ(cilantro)、ポルトガル語ではコエントロ(coentro)。

コリアンダーは過去3000年にもわたり、薬草として栽培されてきました。
ローマ人は防腐剤として用いられ、中国人は永遠の命を与えるものだと考えていたようです。
中世においては、催淫剤として媚薬に調合もされていました。


キャラウェイ

和名: 姫茴香(ヒメウイキョウ)

セリ科の二年草で原産地は西アジア。香辛料として用いられるのはその種子(植物学上は果実)です。

シードは肉類にふりかけて料理したり、パン、ケーキ、ビスケット、焼きりんご、卵料理、チーズ、キャベツ料理などに用いられ、カレーに使われることもあります。


カルダモン Cardamon

和名:小荳蒄(ショウズク)

原産はインド・スリランカ・マレー半島で、ショウガ科の多年草。

生薬やスパイスとしての歴史などは古く、古代バビロニア王国の庭でも栽培されていたと言われています。
スパイスとして用いられるのは種子で、樟脳のような強い香りがあり、唾液や胃液の分泌を促し、消化を助ける作用や、ニンニクなどの口臭を抑えるはたらきなどもあります。


オレガノ  Oregano

和名: 花薄荷(ハナハッカ)

原産はヨーロッパから西アジア、シソ科ハナハッカ属の多年草。
イタリア料理には欠かせない香草です。
葉はほろ苦い清涼感があり、生もしくは乾燥させて香辛料として使われます。


ローズマリー Rosemary

ローズマリー rosemary

和名: マンネンロウ

原産地は地中海沿岸で、シソ科ロスマリヌス属の木本。

直立性のものと、垂れて這うように広がっていくタイプがあり、常緑なので1年中収穫できます。
ポリフェノールの含量が非常に高く、優れた活性酸素消去活性・抗酸化力を発揮します。


タイム Thyme

和名:タチジャコウソウ

原産はヨーロッパ南部の地中海沿岸で、シソ科イブキジャコウソウ属の木本。

大きく分けて、立木性のものと這うように広がるほふく性のもの(クリーピングタイム)があります。
もっとも一般的な「コモンタイム」のほか、30数種ほどの品種があります。
コモンタイムは辛味と特有のすがすがしい強い香りが特徴で、料理には葉や小枝を利用します。
レモンタイムも料理やハーブティーなどに向いています。


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