サフラン Saffron
和名: 番紅花・蕃紅花(ばんこうか)
サフランの利用される部分は、花のめしべを低温で乾燥させたもの。
紀元前からヨーロッパで香料・染料として利用されてきましたが、1輪の花にめしべは3本しかないので、昔から現在に至るまで、大変貴重で最も高価な香辛料となっています。
古代ギリシアではサフランの黄色が珍重され、王族だけが使う事を許されるというロイヤルカラーになっていた時代もありました。
乾燥させためしべをほぐして、お湯で戻すと美しい明るいオレンジ色の色素が抽出され、着色に利用されます。独特の甘い香りとほろ苦さがあります。
ブイヤベースなどの魚料理や、パエリアには欠かせない香辛料で、インドではサフランライスとしておなじみです。
またチーズ、ケーキなどにも利用されます。
【料理以外の利用法】
ハーブティーにして飲むと風邪によいとされ、また、鎮静作用や血行改善など効果もあるとされています。
強壮剤、消化促進、発汗作用のほか、月経促進等、女性に良い作用もありますが、妊婦は避けた方がいいようです。
染色材料として、浸出液で布をサフラン色(明るい黄色)に染める事ができます。
生薬として日本薬局方に「サフラン」の名で収録されており、鎮静、鎮痛、通経作用があるとされています。