唐辛子(トウガラシ)
メキシコが原産のナス科トウガラシ属の一年草で、果実をそのまま、あるいは加工して香辛料として使います。
果実は緑のままでも食べることが出来、一般に緑色のものは青唐辛子、熟した赤いものは赤唐辛子と呼ばれます。
料理に辛みと風味をつけるために使われます。
ビタミンAとビタミンCが豊富なことから、夏ばての防止に効果が高く、また殺菌作用があり食中毒を防ぐとも言われるので、特に暑い地域で多く使われています。
辛味種に含まれるカプサイシンには、発汗作用や殺菌作用があり、消化や血行などを促進させ、体を温めるはたらきがあります
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【唐辛子を利用した加工品】
七味唐辛子、一味唐辛子、かんずり(新潟県妙高市で作られる調味料)
柚子胡椒(九州)、コーレーグース(沖縄県)、キムチ(韓国、北朝鮮)
コチュジャン(韓国、北朝鮮)、豆板醤、辣椒醤(ラージャオジャン)
ラー油、チリパウダー、アリッサ(北アフリカ・マグリブ地方の調味料)
サルサ類、ペッパーソース(商品名としてタバスコなど)
唐辛子飲料(チリビールなどの唐辛子ビール、ペルツォフカなどの唐辛子ウォッカなど)
【料理以外の利用法・効能】
健胃薬、凍瘡・凍傷の治療、育毛など薬としても利用されます。
除虫の効果もあり、園芸では他の作物と共に植えて虫害を減らす目的で栽培されたり、食物の保存に利用される事もあります。