タラゴン(エストラゴン) Tarragon
原産地は東ヨーロッパや西アジアで、キク科ヨモギ属の多年草。
タラゴンを大きく分けるとフレンチタラゴンとロシアンタラゴンの2種類があり、一般的にタラゴンというと、フレンチタラゴンのことを指します。
栽培はロシアンタラゴンの方が簡単ですが、料理にはあまり向きません。
フレンチタラゴンは風味が繊細で、ミネラルやビタミンが豊富であり、食欲を増進させ、消化を促する働きなどもあります。
フレンチタラゴンは種ができないため、株分けや挿し木で栽培します。
ペッパーに似た豊かな風味と苦味がある香草で、フランスでは、様々な料理に幅広く用いられています。
生またはドライの葉は特に鶏や野鳥との相性が良く、またえび、卵、魚、エスカルゴ、トマト料理、バターやクリームを使ったソースにもあいます。
タラゴンの葉をビネガーに入れたタラゴンビネガーは、各種ソースに混ぜて使われます。
ハーブバターにしたものは、野菜やステーキ、魚のグリルに使われます。
オイルに漬ける際は、生葉を使用するとオイルが濁るので、ドライハーブにしたものの茎葉を使います。
タラゴンの葉はにおいがきつめなので、控えめに使うと葉の風味を十分に生かすことができます。
酢漬けや乾燥品も販売されていて、ピクルス、ドレッシングなどにも使われます。