ディル Dill
和名: イノンド
原産地はインド・イラン・地中海地方で、セリ科イノンド属の1~2年草。
葉はさわやかな香りと軽い辛味、羽のようにやわらかな形状が特徴。
「魚のハーブ」と呼ばれるくらい魚料理との相性が良く、魚の臭みを消して旨みをうまく引き出します。
魚料理以外では、卵料理やポテトサラダに使われます。
生の葉は細かく刻んで、乾燥したものは細かくもんで使います。
ピクルスの風味づけにも欠かせません。
種はスパイスとしてそのまま、またはすりつぶしてケーキやパン、魚料理等に入れて使います。
【料理以外の利用法・効能】
ディルの薬用効果は古代エジプトにおいて認められており、ギリシャ人たちはしゃっくりを止める効果があることを知っていたといわれています。
中世では、ディルは魔よけ草として聖ヨハネ祭の前夜に使用されていました。
一部ではディルの液をワインに入れて、媚薬としても使われていたと言われています。
鎮静効果や消化作用があると伝えられています。
栽培は、草丈がかなり高くなるのでなるべく深鉢に植え、苗が伸びてきたら支柱を立てて管理しましょう。
日当たりがよく、水はけのよい場所さえ選べば元気に育ち、あまり手がかかりません。